52. せっけん
那須には下水道がないので浄化槽を取り付けることになります。浄化槽には微生物が棲んでいます。なので出来るだけ有害な合成洗剤などは使わないように心掛けなければいけません。そこで那須の別荘ではぜひ“手づくり石鹸”を使いたいと思い、勉強を始めました。匂いをつけるためにアロマテラピーの学校にも通いました。そして少しずつですが手づくり石鹸を使い始め、さらに勉強していく中で気が付いたことがありました。それは合成洗剤がとても身体に良くないということです。
カオリは長い間、手荒れに悩まされてきました。特に右手がひどく、ひどいときにはアカギレのようになり、皮膚が割れて血が滲んでいました。爪もガタガタになっていました。皮膚科にも行ったのですが“細菌性の疾患かも知れない”と訳のわからないことを言われ、手荒れ用クリームをもらうのがせいぜいでした。ところがせっけんについて勉強をしていくうちに、どうやら原因は合成洗剤にあるらしいということが分かってきたのです。右手に持ったスポンジに合成洗剤をグジュッとやるので、特に右手が荒れていたのです。そして食器洗いを手作りせっけんに替えてからは、見違えるように手荒れが回復しました。
せっけんは、食用油にアルカリを加えると出来るものです。原料が食用油ですから、ネズミもかじるくらいです。しかもせっけんの排水は微生物が喜んで分解してくれるので環境にも優しい。やっぱりこれからはせっけんの時代ですかね。
・・・とは言え、せっけんを手作りするのは結構手間と時間がかかりますので、現実的には、なるべく身体に優しいものを選択して使用いくという心掛けが大切なのかも知れません。
お肌に優しい手作りせっけんですが、作るのには結構手間がかかったりします。
「できましたー」。
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