13. 別荘建築見積書
間取りも決まり、いよいよ見積書がでました。 建物1,500万円、土地500万円という、当初の目標をクリアしていますが、諸経費が加算されているので総合計金額は2,822万3千円となりました。やはり土地から購入するとそれくらいの費用はかかってしまうようです。特に諸経費が思ったよりもかかりますね。
カオリとしては今まで建築士さんとさんざん、綿密に打ち合わせをしてきた結果ですので、この予算でゴーサインを出すことにしました。今までの人生の中で一番高額な買い物です。ちょっとドキドキしてきました。
- 建物本体金額(標準仕様) 15,000,000円
総床面積29.74坪、坪単価 504,371円
(A)建物標準費用 14,950,000円
- 高断熱高気密 850,000円
- 換気システム 260,000円
- パネル暖房 800,000円
- 屋根カラー鉄板→アスファルトシングル 320,000円
- 台所、食堂フローリング→テラコッタ貼 220,000円
- テラス(コーナーテラコッタ貼) 150,000円
- 壁クロス→漆喰塗 310,000円
オプション坪単価 97,848円
(B)オプション合計 2,910,000円
建物合計(A)+(B) 17,860,000円
消費税 893,000円
●建物合計費用 18,753,000円
- 土地費用 5,000,000円
●土地費用 5,000,000円
- 土地経費(登記代、取得税) 100,000円
- 建物登記代 150,000円
- 銀行経費(火災保険料、保証料、団信、印紙代、他) 1,000,000円
- 水道加入金 220,000円
- 外溝工事(伐採、伐根、整地、盛土) 500,000円
- カーテン代 300,000円
- 家具、家電 2,000,000円
- 取得税 200,000円
●経費 4,470,000円
●最終合計 28,223,000円
ところで、経費の中にカーテン代や家具、家電代が含まれていることに「おや?」と思われる方がいるかも知れません。しかし別荘は建物だけ建てればそれでOKというものではありません。きちんと別荘ライフを過ごせるところまで仕上げて、初めて「別荘を持つ」ことになるのです。リゾート暮らしを特集している雑誌などではその費用を計算にいれていませんので注意が必要です。充分に満足の行く設備を揃えようとすれば、カーテン代で30万円、家具、家電代で200万円くらいは当然、見ておいた方が無難です。カオリが別荘建築をお願いしている建築士さんは、それらの費用を見積書の中に最初から組み込んでくれましたので、かなり良心的と言えるでしょう(建物を建てるだけでなく、カーテンや家電も含めてトータルコーディネートして、完璧な雰囲気を醸し出すように完成させることが建築士の仕事と考えていらっしゃるからかも知れません)。
悪質な建築業者になるとそれらの費用を見積書の中に含めないのはもちろん、そういった費用がかかることにも触れたがりません。何故なら「そんなにお金がかかるならやっぱりやめておこうか」という話になるのが一番困るからです。ですから必要不可欠な部分の見積書だけを出しておいて「これなら何とかなりそう」とお客さんに思わせて工事に着工し、いよいよ工事も終盤となってから「実は別荘ライフをまともに過ごすにはいろいろ家電も揃えないといけませんが、それはご自分たちで考えてください」と後から伝えたりするのです。
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